原油価格高騰で米景気低迷が長期化もポールソン米財務長官は14日、主要8カ国(G8)財務相会合終了後の記者会見で、米経済成長率は
年末までに加速する見通しだが、原油価格高騰によって低迷が長引くリスクが高まっていると警告した。
長官は、
住宅価格下落や
金融市場の混乱、エネルギーコストの急上昇すべてが成長の重しになっていると指摘。「われわれは引き続き住宅および資本市場の問題と取り組んでおり、今後しばらくそうした状態が続くと予想しているが、われわれはまた、米国の経済成長が年末までにペースを速めるとも予想している。一方で、原油価格の最近の上昇が米経済の低迷を長期化させるリスクも認識している」と述べた。
今回のG8財務相会合では、エネルギー・
食品価格上昇の世界経済に与える影響が大きなテーマとなった。
一部の出席者からは商品コスト上昇に投機が果たした役割を非難する声も聞かれたが、ポールソン長官は原油価格は市場原理によって動いていると指摘し、「根本的にこの価格上昇は、国際的な需給や力強い経済成長の長期的な
トレンドに加え、原油
生産への
投資が最小限にとどまっていることを反映している」と述べた。
イタリアのトレモンティ経済財務相は14日、原油価格上昇をもたらした要因として特に投機を挙げ、「(原油の)バレルの上にマグナム級の投機の
シャンパンがかかっている」と語った。
ポールソン長官は、この問題に短期の解決法はないとしながら、
石油消費国は「助成措置やその他市場を歪める政策を避け」、産油国は原油市場への投資開放を進めるべきだとの考えを示した。「産油国は生産と増産余力を拡大する必要がある」と述べた。
長官は、原油および食品価格の高騰がG8財務相会合の重要な議題になったと語り、先進国に対して窮状に陥っている国へ緊急食料支援を実施するよう呼び掛けた。
途上国に対しては、食料品への全般的な助成措置を、より良く対象を定めた措置に変更し、輸出制限を撤廃するよう促した。
また、原油と食品価格の上昇がグローバリゼーションに人々の背を向けさせていることを認めつつ、「内向きへのシフトは景気の低迷につながり、多くの雇用を犠牲にする。海外投資を阻止するとともに成長を抑制し、米国の一般家庭が購入する多くの物品やサービスのコストを増大させる」と述べ、景気減速が反グローバリゼーション機運を強めさせることがあってはならないとの考えを明らかにした。
posted by tomochan at 10:01|
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